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バクザン省ライチ5/25収穫開始――GlobalGAP認証園117カ所で輸出強化

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バクザン省ライチ、5月25日から早期収穫を開始

ベトナム北部バクザン省は、2026年産ライチの早期収穫を5月25日から開始すると発表した。本格収穫は6月10日からの見込みで、栽培面積29,800haから約9.5万トンの生産を予測している。前年(2025年)の16.5万トンに比べ大幅な減産だが、花芽分化期の高温と冷え込み不足が影響した結果であり、品質面では認証園の拡充により輸出向け高品質ライチの比率は上昇する見通しだ。

天候不順で減産、それでも輸出体制を強化する理由

2025年産が16.5万トンと豊作だったのに対し、2026年産は約9.5万トン(計画目標の約60%)にとどまる見通し。内訳は、早生品種が8,200haで4万トン超、主力品種が21,600haで5.5万トン超と見込まれている。

減産の主因は、花芽分化に必要な冬季の低温が不足したこと。ただしバクザン省農業局は「量が減った分、1果あたりの糖度と果実サイズが向上しており、輸出規格を満たすライチの割合はむしろ増える」と説明している。

指標 2026年予測 2025年実績
栽培面積 29,800 ha 29,700 ha
総生産量 約9.5万トン 約16.5万トン
早生品種(面積/生産量) 8,200 ha / 4万トン超 8,000 ha / 6万トン超
主力品種(面積/生産量) 21,600 ha / 5.5万トン超 21,700 ha / 10.4万トン超
早期収穫開始日 5月25日 5月下旬

GlobalGAP 204ha・VietGAP 16,000ha――認証面積の拡充

バクザン省は2026年、GlobalGAP認証面積を204haに拡大した(前年は約173ha)。VietGAP認証はさらに広く約16,000haをカバーしている。加えて、日本向け輸出に対応した栽培コード登録圃場は39カ所・約327haで、対日輸出向け生産量は年間約3,500トンを確保している。

GlobalGAP認証園117カ所は、EU・オーストラリア・日本など高所得国市場向けの品質保証基盤として機能しており、残留農薬検査・トレーサビリティ・収穫後管理の各プロセスが国際基準に準拠している。

認証規格 認証面積 主な対象市場
GlobalGAP 204 ha(117カ所) EU、オーストラリア、日本
VietGAP 約16,000 ha 国内、中国、タイ
日本向け登録圃場 327 ha(39カ所) 日本(燻蒸処理施設連携)

輸出先は中国・日本・EU・タイ・米国・豪州

バクザン省ライチの輸出先は、中国(最大市場)、日本、EU、タイ、米国、オーストラリアに広がっている。日本市場向けには、バクザン省内1カ所と省外3カ所の燻蒸・殺菌・梱包施設が稼働しており、検疫要件への対応体制が整っている。

2025年にはベトナム全体のライチ輸出が北米市場にも拡大し、バクニン省と連携した輸出促進が行われた。バクザン省もこの流れに乗り、33の輸出向け栽培コードを活用して多市場展開を進めている。

産地の声: 農家・行政・バイヤーの反応

バクザン省ルクガン県のあるGlobalGAP認証農家は「1.5haの園地で2021年からGlobalGAPを取得し、毎年10-14トンを収穫している。認証があることで日本向けバイヤーとの長期契約が可能になった」と話す。

バクザン省人民委員会は、収穫期に合わせたライチ園での体験型農業観光を推進しており、産地ブランディングと消費拡大の両面を狙っている。

日本の輸入商社からは「ベトナム産ライチは台湾産・中国産と比較して価格競争力があり、GlobalGAP認証による品質保証が差別化要因になっている」との評価が聞かれる。

日本市場・読者への示唆

日本におけるベトナム産ライチは、6-7月の短期間に店頭に並ぶ季節商材だ。2026年は減産のため、スポット価格の上昇が見込まれる。ただし、認証園からの安定供給分は長期契約で確保されているケースが多く、大手量販店向けの供給にはさほど影響しない見通し。

食品加工・飲料メーカーにとっては、冷凍ライチやライチピューレの調達コスト上昇に注意が必要だ。減産年は原料確保の早期交渉が求められる。

業界への波及: 認証型農業がASEANフルーツ輸出の標準に

バクザン省の取り組みは、GlobalGAP認証を軸にした「認証型輸出農業」のモデルケースだ。ベトナムでは青果輸出が2026年1-4月で20.6億ドルに達し(関連記事)、年間100億ドル目標に向けて認証面積の拡大が急務となっている。

ポメロの豪州初輸出(関連記事)やドラゴンフルーツのタイ・UAE向け拡大(関連記事)など、ベトナム産果物の多市場戦略は着実に進んでおり、ライチはその中で最も認証体制が進んだ品目の一つとなっている。

項目 詳細
産地 バクザン省(ベトナム北部)
早期収穫開始 2026年5月25日
本格収穫 2026年6月10日〜
予想生産量 約9.5万トン(前年比-42%)
主要輸出先 中国、日本、EU、タイ、米国、豪州
日本向け登録圃場 39カ所 / 327ha / 3,500トン
燻蒸施設 省内1カ所 + 省外3カ所

よくある質問

2026年のバクザン省ライチは減産とのことですが、日本への供給に影響はありますか?

全体で約42%の減産ですが、日本向けはGlobalGAP認証園(327ha)からの安定供給が確保されています。長期契約分への影響は限定的ですが、スポット調達は価格上昇の可能性があります。

ベトナム産ライチの収穫時期はいつですか?

バクザン省では早生品種が5月下旬から、主力品種が6月上旬から収穫が始まります。日本の店頭には6月中旬から7月にかけて並ぶのが一般的です。

GlobalGAP認証とVietGAP認証の違いは何ですか?

GlobalGAPは国際的に認知された農業認証で、EU・豪州・日本などの高所得国市場への輸出に必須です。VietGAPはベトナム国内基準で、国内流通や中国・タイ向け輸出に対応しています。GlobalGAPの方が残留農薬基準やトレーサビリティ要件が厳格です。

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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