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ベトナム産フルーツ「産地は底値・店頭は4〜5倍」──供給過剰が生む日本の調達好機

ベトナム産フルーツの価格が、産地で底値まで落ちている。マンゴーは産地で1kg6,000〜10,000ドン、店頭では25,000〜30,000ドンと4〜5倍の開きが生まれた。6月は収穫ピークで供給が膨らむうえ、中国の新規制「Order 280」(6月1日施行)で輸出が滞り、国内に在庫がだぶついているためだ。価格急落は生産者には痛手だが、加工原料を求める日本の買い手にとっては調達好機でもある。

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産地は底値、店頭は4〜5倍

地元紙の取材によると、産地と店頭の価格差は品目を問わず大きい。アボカド「034」は産地7,000〜10,000ドンに対し店頭30,000〜40,000ドン、チョムチョムは産地6,000〜7,000ドンに対し店頭15,000〜35,000ドン。タイ種ドリアンは農家からの買取が1kg4,000〜5,000ドンまで落ちる一方、卸では良品が85,000〜91,000ドンと、流通段階での多層的なマージンが価格差を生んでいる。

品目 産地価格(VND/kg) 店頭価格(VND/kg)
マンゴー 6,000〜10,000 25,000〜30,000 約4〜5倍
アボカド034 7,000〜10,000 30,000〜40,000 約3〜5倍
チョムチョム 6,000〜7,000 15,000〜35,000 約2〜3倍
ドラゴンフルーツ(白) 4,000〜7,000 18,000前後 約3〜4倍
サポチェ 5,000〜7,000

なぜ今、価格が崩れたのか

主因は三つ。第一に5〜8月の収穫ピークで多品目が一斉に出回ること。第二に好天で全体の生産量が上振れしたこと。第三に、6月1日施行の中国「Order 280」で輸出要件が厳格化し、中国向けが滞ったことだ。輸出の出口が細った分が国内市場に流れ込み、供給過剰に拍車をかけている。専門家は「通年で供給できる加工品の開発が、生鮮販売の短期集中圧力を和らげる鍵」と指摘する。

ホーチミン卸売市場の実勢

ホーチミン市のトゥードゥック卸売市場では、1日の取扱量2,300トンのうちフルーツが約600トン。ドラゴンフルーツ18,000ドン、マンゴスチン60,000ドン(前年同期80,000ドン)、ザボン25,000ドン、スイカ12,000ドンといった水準だ。商人からは「品物は豊富だが客が少ない」「値を下げても数が動かない」との声が出ており、チョムチョムの売れ行きは通常の150〜200kg/日から50〜70kg/日へ、アボカドも前年比約30%減と振るわない。

日本の買い手への示唆

産地価格が底を打つ局面は、ドライフルーツや冷凍・果汁などの加工原料を仕込むタイミングになり得る。中国向けが詰まったロットは、品質の良いものが国内や代替市場に回りやすく、日本側にとっては調達価格の交渉余地が広がる。生鮮の現物相場に振り回されない安定供給を狙うなら、産地過剰のいまこそ、加工委託先や協同組合との年間契約・買い付け条件を詰める好機といえる。一方で「Order 280」に伴う登録・検査要件は輸出可否を左右するため、対象品目の規制対応状況の確認は欠かせない。

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出典:Tuổi TrẻVTC News

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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