ベトナムの青果輸出が第1四半期で前年比27%増の14.8億ドル、年間100億ドル目標に前進

ベトナムの青果輸出額が2026年第1四半期に前年同期比27%増の14億8,000万ドルに達したことが、新華社の3月31日付報道で明らかになった。ベトナム政府が掲げる年間100億ドルの輸出目標に向け、順調なスタートを切った形だ。

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第1四半期の輸出実績

ベトナム果実野菜協会(VINAFRUIT)のデータによると、2026年1〜3月の青果輸出額は14億8,000万ドルとなり、前年同期の約11億6,000万ドルから大幅に増加した。輸入額も7億6,140万ドルと前年比25.7%増加しており、ベトナムの青果貿易全体が拡大基調にあることがわかる。

この成長を牽引しているのは、中国市場での旺盛な需要だ。特にドリアンは2025年に約40億ドルの輸出を記録し、ベトナム最大の青果輸出品目に成長している。バナナ、マンゴー、ジャックフルーツ、ココナッツ、ポメロなどの主要品目も、産地コードの整備やトレーサビリティシステムの導入を進めながら、公式輸出ルートでの取引量を拡大している。

年間100億ドル目標の実現可能性

ベトナム政府は2026年の青果輸出目標を100億ドルに設定している。2025年の実績は推定85億ドル(前年比18%増)で過去最高を記録しており、2026年はさらに約18%の上積みが必要な計算だ。

第1四半期の14.8億ドルという実績は、年間ペースに換算すると約59億ドルとなり、100億ドルには届かない。ただし、ベトナムの青果輸出は例年、夏季のドリアン・ライチのシーズンに大幅に伸びる傾向があり、第2〜第3四半期の実績が鍵を握る。ベトナム果実野菜協会は、品質管理の徹底、トレーサビリティの強化、収穫後技術への投資、市場の多角化を包括的に進めれば「目標達成は十分に実現可能」との見解を示している。

輸出拡大を支えるインフラ整備

ベトナムは近年、青果の輸出基盤の強化に注力している。具体的には、産地コード(栽培エリアコード)の標準化と拡大、養殖池コードの管理強化、原料調達エリアの市場ニーズに基づく整備などが進められている。米国、日本、EUなど基準の厳しい市場へのアクセス拡大も続いており、ベトナムのココナッツ産業に代表されるように、多様な農産物が国際市場に進出している。

また、カントー市を中心としたメコンデルタ地域では、農産物の集約・加工・物流のハブ機能の強化が進んでおり、輸出拡大を物流面から支えている。政府はアグリテック分野のスタートアップに対する税制優遇措置を導入しており、これにより農家のテクノロジー導入率が30%増加したとの報告もある。

今後の注目ポイント

2026年の青果輸出において特に注目されるのは、以下の3点だ。第一に、ドリアンの対中輸出が引き続き最大のドライバーとなるか。第二に、中部高原のダクラク省などコーヒー以外の果樹栽培が拡大している地域での新たな輸出品目の開発。第三に、ディープ・プロセッシング(深加工)の拡大により、生鮮以外の加工品輸出がどこまで伸びるかだ。

第1四半期の27%増という数字は力強いが、100億ドルという前人未到の目標達成には、残り9か月で約85億ドルの輸出が必要となる。夏のフルーツシーズンの成否が、目標達成の命運を分けることになりそうだ。

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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