概要
ロンガン(竜眼)はベトナムで古くから栽培されている熱帯果実で、年間生産量は約60万トンです。ライチに似た外観ですが、より長い収穫期間と保存性の良さが特徴です。生食の他、乾燥ロンガン(竜眼肉)は漢方薬や中華料理の食材としても需要があります。
栽培地域・産地
南部のヴィンロン省とメコンデルタ地域が主要産地です。北部ではソンラ省のロンガンが有名で、標高の高い環境で栽培されるため風味が豊かです。メコンデルタのロンガンは果実が大きく、甘みが強いのが特徴です。
栽培方法・収穫期
ロンガンの収穫期は6月から9月にかけてです。ライチに比べて収穫期間が長く、保存性も優れています。定植から4〜5年で初結実します。催花技術の発展により、オフシーズン出荷が可能になっています。カリウム塩素処理や環状剥皮による催花が広く行われ、市場供給の安定化に貢献しています。
輸出・市場動向
ロンガンの主要輸出先は中国、韓国、日本です。年間輸出額は約1億ドルで、生鮮果実のほか、乾燥ロンガンや冷凍ロンガンの輸出も行われています。中国市場では漢方原料としての需要が安定しており、ベトナム産の品質評価は高くなっています。
日本との関わり
ベトナム産ロンガンは2022年に日本への生鮮輸入が解禁されました。蒸熱処理条件をクリアした製品が輸入されています。日本市場では認知度がまだ高くありませんが、ライチに似た風味と手軽さから、今後の需要拡大が期待されています。乾燥ロンガンは以前から漢方食材として輸入されています。