マンゴスチン

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概要

マンゴスチンは「果物の女王」と称される熱帯果実で、ベトナム南部で約5万トンが年間生産されています。ベトナム語では「マンクット」(Măng cụt)と呼ばれ、厚い紫色の果皮の中に白い果肉を持ち、上品な甘みと酸味のバランスが特徴です。主に国内消費向けですが、品質の高さから輸出拡大の可能性を秘めています。

栽培地域・産地

マンゴスチンの主要産地はドンナイ省ベンチェ省です。南部の高温多湿な気候がマンゴスチン栽培に適しており、特にドンナイ省のゴーダウ地区は高品質なマンゴスチンの産地として知られています。栽培面積は全国で約1万ヘクタールです。

栽培方法・収穫期

マンゴスチンの収穫期は5月から7月にかけてと短く、収穫期間の限定性が課題です。定植から8〜10年と長い期間を経て初結実するため、初期投資の回収に時間がかかります。完熟した果実を手摘みで収穫し、品質等級ごとに選別されます。収穫後の鮮度低下が早いため、迅速な流通体制が求められます。

輸出・市場動向

マンゴスチンは主に国内市場向けですが、中国への輸出が増加しています。タイがマンゴスチン輸出で世界をリードしており、ベトナムは品質と生産量で競争力を高めることが課題です。冷凍マンゴスチンやマンゴスチン果汁など加工品の開発も進んでいます。

日本との関わり

現在、ベトナム産マンゴスチンの日本への生鮮輸入は植物検疫上の制約があり、一般的に流通していません。タイ産マンゴスチンは日本に輸入されていますが、ベトナム産の輸入解禁に向けた検疫条件の交渉は今後の課題です。冷凍マンゴスチンはアジア食品店で一部販売されています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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