概要
ベトナムのココナッツ生産量は年間約160万トンで、東南アジアでも有数の産地です。ココナッツは食品(ココナッツミルク、ココナッツオイル、ココナッツウォーター)、化粧品原料、工業用繊維など多用途に利用される万能作物です。近年の世界的なココナッツ製品ブームに乗り、輸出額が急増しています。
栽培地域・産地
ベンチェ省はベトナムのココナッツの首都と呼ばれ、全国栽培面積の約40%を占めます。「ココナッツの里」として知られるベンチェ省には約7万ヘクタールの椰子園が広がっています。チャーヴィン省、ティエンザン省もメコンデルタの重要なココナッツ産地です。
栽培方法・収穫期
ココナッツは通年で収穫が可能で、定植から5〜6年で初結実します。1本の椰子の木から年間50〜100個の果実を収穫できます。主要品種はタールドゥア(矮性種)とドゥアソアン(高性種)です。近年はオーガニック認証の取得や、若いココナッツ(ヤングココナッツ)の出荷が拡大しています。
輸出・市場動向
ベトナムのココナッツ関連製品の年間輸出額は約10億ドルです。ココナッツオイル、活性炭、ココナッツミルクが主要輸出品で、EU、アメリカ、中国が主要市場です。ベンチェ省には多数のココナッツ加工工場が集積し、バリューチェーンの高度化が進んでいます。
日本との関わり
日本ではココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツウォーターの輸入が増加しています。健康食品としての認知度が高まり、スーパーマーケットやコンビニでの取り扱いも拡大しています。ベトナム産ココナッツ製品は品質と価格のバランスに優れ、日本市場でのシェアを伸ばしています。