キャッサバ

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概要

キャッサバはベトナムの重要な工業原料作物で、年間生産量は約1,100万トンです。タピオカでん粉、バイオエタノール、飼料の原料として利用されています。ベトナムは世界第6位のキャッサバ生産国で、タピオカでん粉の輸出では世界第2位(タイに次ぐ)の地位にあります。栽培面積は約52万ヘクタールです。

栽培地域・産地

キャッサバの主要産地はタイニン省ザライ省タインホア省です。タイニン省はタピオカでん粉工場が集積する加工の中心地でもあります。中部高原と南東部の丘陵地帯で広く栽培されており、痩せた土地でも生育可能な強健さが特徴です。

栽培方法・収穫期

キャッサバの収穫期は10月から翌年2月にかけてです。茎の挿し木で繁殖し、植え付けから8〜12カ月で収穫します。でん粉含有率の高い改良品種の導入により、収量と品質が向上しています。単位面積当たりのでん粉生産量を高めるため、品種改良と栽培技術の改善が継続的に行われています。

輸出・市場動向

ベトナムのキャッサバ製品(タピオカでん粉、チップ)の年間輸出額は約14億ドルです。主要輸出先は中国で、輸出量の約90%を占めます。中国のタピオカでん粉需要の増加に伴い、ベトナムからの輸出は拡大傾向にあります。バイオ燃料原料としての需要も今後の成長が見込まれています。

日本との関わり

日本はタピオカでん粉の輸入国であり、ベトナムからの輸入量も増加しています。食品加工用(タピオカパール、増粘剤)や工業用(紙・繊維産業)として利用されています。タピオカドリンクブーム以降、日本市場でのタピオカ需要は安定的に推移しています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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