概要
パッションフルーツはベトナムの中部高原で急速に栽培面積が拡大している果物で、年間生産量は約20万トンです。ベトナム語では「チャインザイ」(Chanh dây)と呼ばれ、強い酸味と独特の芳香が特徴です。ジュース原料としての需要が国内外で高まっており、近年最も成長著しい果物の一つです。
栽培地域・産地
パッションフルーツの主要産地はザライ省とラムドン省です。中部高原の標高600〜1,200mの涼しい気候がパッションフルーツの栽培に適しています。近年は栽培面積が急拡大しており、ザライ省では約1万ヘクタール以上の栽培園が広がっています。
栽培方法・収穫期
パッションフルーツは通年で収穫可能ですが、5月から10月が最盛期です。つる性の多年草で、棚栽培が一般的です。定植から8〜10カ月で初収穫を迎え、1株当たり年間20〜30kgの果実を生産します。栽培が容易で初期投資が少ないため、中部高原の農家に人気の作物です。
輸出・市場動向
パッションフルーツは主に濃縮果汁として中国、EU向けに輸出されています。冷凍パルプの輸出も増加しています。国内市場ではフレッシュジュースやスムージーの原料として需要が高く、カフェやレストランで広く使用されています。農産物価格の変動が大きいことが課題です。
日本との関わり
現在、ベトナム産パッションフルーツの日本への生鮮輸入は一般的ではありません。ただし、パッションフルーツ濃縮果汁や冷凍パルプは日本の飲料メーカーや製菓業界に輸入されています。日本のパッションフルーツ市場は成長傾向にあり、将来的な輸入拡大が期待されています。