パンガシウス(バサ)

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概要

パンガシウス(バサ、チャー魚)はベトナムを代表する淡水養殖魚で、世界140カ国以上に輸出されています。年間生産量は約170万トンに達し、ベトナムの水産物輸出額の約25%を占める重要品目です。白身で淡白な味わいが特徴で、フィッシュアンドチップスやフライの原料として世界的に需要が高まっています。

栽培地域・産地

パンガシウスの養殖はメコン川流域に集中しています。アンザン省ドンタップ省が二大産地で、全国生産量の約70%を占めます。カントーメコンデルタ地域全体で養殖が行われており、養殖面積は約5,500ヘクタールです。

栽培方法・収穫期

パンガシウスは通年で養殖・収穫が行われています。養殖池やメコン川の網いけす(ケージ養殖)で飼育され、稚魚から出荷サイズ(1〜1.5kg)まで約6〜8カ月で成長します。飼料効率が高く、環境負荷が比較的低い養殖魚として評価されています。ASC認証の取得が進み、サステナブルな養殖への転換が加速しています。

輸出・市場動向

パンガシウスの年間輸出額は約18億ドルです。主要輸出先はアメリカ、EU、中国、日本です。冷凍フィレが輸出の中心ですが、近年はフレッシュフィレや付加価値加工品(パン粉付き、味付き等)の輸出も拡大しています。アメリカのCATFISH法への対応が課題の一つですが、品質管理体制の強化により対応しています。

日本との関わり

日本ではパンガシウスは「バサ」や「パンガシウス」として流通しており、回転寿司チェーンやスーパーの鮮魚売り場で白身魚フライとして販売されています。年間輸入量は約1万トンで、手頃な価格の白身魚として需要が安定しています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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