胡椒(ブラックペッパー)

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概要

ベトナムは世界最大の胡椒生産国・輸出国であり、世界の胡椒生産量の約40%を占めています。年間生産量は約18〜20万トンに達し、「スパイスの王様」として知られる胡椒はベトナムの重要な輸出農産物です。ブラックペッパー(黒胡椒)の他、ホワイトペッパー(白胡椒)、グリーンペッパー(青胡椒)も生産されています。

ベトナム胡椒は2025年にEUの地理的表示(GI)保護を取得したフーコック胡椒をはじめ、高品質な産地ブランドが確立されつつあります。

栽培地域・産地

胡椒の主要産地はザライ省バリア・ブンタウ省ビンフォック省ダクラク省です。中部高原と南東部の赤色玄武岩土壌は胡椒栽培に最適で、全国の栽培面積は約12万ヘクタールです。特にビンフォック省は栽培面積で国内最大を誇ります。

栽培方法・収穫期

胡椒はつる性植物で、支柱やレンガ柱に巻きつかせて栽培します。定植から3年で初収穫が可能となり、経済樹齢は15〜20年です。収穫期は2月から5月にかけてで、実が赤く完熟する直前に収穫し天日干しするとブラックペッパーに、完熟実の外皮を除去するとホワイトペッパーになります。有機栽培やGAP認証の取得も進んでいます。

輸出・市場動向

ベトナムは世界150カ国以上に胡椒を輸出しており、年間輸出額は約10億ドルです。主要輸出先はアメリカ、EU、インド、日本です。近年は粗挽き加工品やオーガニック胡椒など高付加価値製品へのシフトが進んでいます。世界的な健康志向の高まりから、スパイスとしての胡椒の需要は安定的に推移しています。

日本との関わり

日本はベトナム産胡椒の重要な輸入国で、日本の胡椒輸入量の大部分をベトナム産が占めています。日本の食品メーカーや調味料メーカーが直接調達を行っており、品質基準を満たした製品が安定的に輸入されています。フーコック胡椒など産地ブランドの日本市場での認知度も向上しています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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