概要
ベトナムはカシューナッツの加工・輸出で世界第1位を誇り、世界のカシューナッツ加工量の約60%を処理しています。原料ナッツの生産量でもコートジボワール、インドに次ぐ世界第3位です。年間加工量は約200万トンの殻付きナッツに達し、輸出額は約36億ドルと、コーヒーに次ぐベトナムの主要農産物輸出品です。
栽培地域・産地
カシューナッツの主要産地は南東部と中部高原です。ビンフォック省はベトナム最大のカシューナッツ産地で、全国栽培面積の約50%を占めます。ビンズオン省、ダクノン省、ダクラク省にも大規模な栽培地域が広がっています。乾季のある熱帯気候と水はけの良い土壌がカシュー栽培に適しています。
栽培方法・収穫期
カシューナッツの木は定植後3〜4年で結実を開始し、7〜8年で最盛期を迎えます。収穫期は2月から5月の乾季に集中します。果実の底部に付くナッツを収穫後、天日乾燥、蒸し焼き、殻割り、薄皮除去、等級選別という工程で加工されます。ベトナムの加工技術は世界最高水準で、歩留まり率の高さが国際競争力の源泉です。
輸出・市場動向
カシューナッツの主要輸出先はアメリカ、EU、中国、日本です。近年はアフリカ産原料ナッツの輸入加工が増加しており、ベトナムは世界のカシューナッツ加工ハブとしての地位を確立しています。付加価値向上のため、味付きカシューナッツやカシューミルクなどの加工食品開発も進んでいます。
日本との関わり
日本のカシューナッツ輸入量の約80%がベトナムからの輸入です。おつまみ用、製菓原料、料理用として幅広く消費されています。日本の食品安全基準に対応した品質管理体制が整備されており、HACCP認証を取得した加工工場からの輸入が主流です。