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ベトナムのハス茶(蓮茶)とは|高級な理由・入れ方・選び方

ベトナムを代表するお茶といえば、蓮(ハス)の香りをまとった「ハス茶(蓮茶)」です。緑茶に蓮の花の上品な香りを移した高級茶で、現地ではおもてなしや贈り物に使われてきました。ふわりと立ちのぼる清らかな香りが特徴で、お土産としても人気があります。一方で、蓮の葉や実を使ったノンカフェインのハス茶もあり、用途によって選び分けられています。

この記事では、ハス茶とは何かという基本から、香りを移した高級茶と葉のお茶という2つのタイプ、ハノイ西湖の蓮を使った高級ハス茶が珍重される理由、カフェインの有無、おいしい入れ方、お土産の選び方、ジャスミン茶など他のベトナム茶までまとめました。

目次

ベトナムのハス茶(蓮茶)とは

ハス茶は、蓮の香りや成分を生かしたベトナムの伝統的なお茶です。ベトナム語では「チャー・セン(trà sen)」と呼ばれ、蓮(セン)の清らかな香りが楽しめます。古くから来客のもてなしや特別な贈り物に使われ、格式のあるお茶として親しまれてきました。

もっとも知られているのは、緑茶に蓮の花の香りを移したタイプです。茶葉に蓮の芳香が染み込み、緑茶のさわやかさと蓮の優雅な香りが重なります。一口飲むと、花のような香りがふわりと広がり、後味はすっきりとしています。ベトナムでは、この香り高いハス茶を上等なおもてなしの一杯として大切にしてきました。

ハス茶の2つのタイプ

ひとくちにハス茶といっても、大きく2つのタイプがあります。香りを移した緑茶ベースのものと、蓮の葉や実を使ったハーブティーのようなもので、味わいも性質も異なります。

項目香り移しのハス茶蓮の葉・実のお茶
原料緑茶+蓮の花の香り蓮の葉・実・胚芽
味わい緑茶のコクと蓮の香り香ばしく素朴な風味
カフェインあり(緑茶由来)なし
位置づけ高級茶・贈答用日常使いのお茶

香り移しのハス茶は、緑茶に蓮の花の香りをじっくり染み込ませたもので、高級茶として扱われます。一方、蓮の葉や実、胚芽を乾燥させたお茶は、香ばしく素朴な味わいで、日々のお茶として気軽に飲まれています。カフェインの有無はタイプで異なり、のちほどくわしく説明します。お土産で見かける高級品は、前者の香り移しタイプが中心です。

高級ハス茶が珍重される理由

ベトナムのハス茶のなかでも、ハノイの西湖(ホータイ)でとれる蓮を使ったものは、最高級として知られています。手間ひまをかけた香りづけが、高級ハス茶の価値を支えています。

高級ハス茶は、蓮の花のなかにある香りの源を使い、緑茶に何度も香りを移してつくられます。わずかな茶葉に香りをつけるために、たくさんの蓮の花が必要で、すべて手作業で行われます。とくに西湖の蓮は香りが豊かで、ここでとれる蓮を使ったハス茶は別格とされています。手間と希少な原料が重なるため、高級ハス茶は値が張り、贈答用として喜ばれます。香りの濃さと余韻の長さが、ふだんのお茶とは違う特別感を生みます。

ハス茶にカフェインはある?

ハス茶のカフェインの有無は、タイプによって変わります。飲むタイミングを選ぶときの参考になります。

緑茶に蓮の香りを移したハス茶は、ベースが緑茶のためカフェインを含みます。すっきりと香りを楽しみたい昼間の一杯に向いています。一方、蓮の葉や実だけでつくられたお茶は、緑茶を使わないのでノンカフェインです。カフェインが気になる人や、夜にゆっくり過ごしたいときには、葉や実のハス茶を選ぶとよいでしょう。同じ「ハス茶」でも中身が違うので、購入時にどちらのタイプか確かめると安心です。

ハス茶のおいしい入れ方

香り高いハス茶は、入れ方しだいで味わいが大きく変わります。蓮の香りを引き出すコツを押さえましょう。

  1. 急須やポットに茶葉を入れる(ティーバッグならカップに1つ)
  2. 少し冷ました80度ほどのお湯を注ぐ
  3. 2〜3分ほど蒸らし、香りを引き出す
  4. 湯のみに注ぎ、立ちのぼる蓮の香りを楽しむ

緑茶ベースのハス茶は、熱すぎるお湯だと渋みが出やすいため、少し冷ましたお湯を使うのがコツです。茶葉のものは2煎、3煎と続けて入れられ、煎を重ねるごとに香りの移り変わりを楽しめます。蓮の葉や実のお茶は、やや高めの温度でじっくり煮出すと、香ばしさが引き立ちます。砂糖などは加えず、香りそのものを味わうのがベトナム流です。

お土産用ハス茶の選び方

ハス茶は、ベトナム土産の定番です。贈る相手や用途に合わせて選ぶと、喜ばれる一品になります。

  • 手軽に配るなら、個包装のティーバッグタイプが便利
  • 特別な贈り物には、缶入りや箱入りの高級茶葉を
  • カフェインを控えたい相手には、蓮の葉・実のお茶を
  • 香りを重視するなら、西湖産など産地表示のあるものを選ぶ

気軽なお土産には、軽くて配りやすいティーバッグのハス茶が向いています。お世話になった人への贈り物には、缶や桐箱に入った高級な茶葉が華やかです。相手がカフェインを気にする場合は、ノンカフェインの葉や実のお茶を選ぶと親切です。ベトナム食材やお土産を探す際は、姉妹サイトのベトナム土産専門サイトもあわせてご覧ください。

ハス茶以外のベトナムのお茶

ベトナムはお茶の生産がさかんな国で、ハス茶のほかにもジャスミン茶や緑茶など、香りや産地に個性のあるお茶が親しまれています。

ジャスミンの花の香りを移した「ジャスミン茶」は、ハス茶と並ぶ香り茶として人気です。北部のタイグエン省は緑茶の名産地として知られ、コクのある緑茶がつくられています。山岳地帯では、古い茶樹から摘んだ味わい深い緑茶も生産されています。こうしたお茶は、食後やくつろぎのひとときに、日常的に飲まれています。香り茶から素朴な緑茶まで幅広く、ベトナムのお茶文化の奥深さがうかがえます。お茶と並ぶ国民的な飲み物についてはベトナムコーヒー完全ガイドでも紹介しています。

よくある質問

ハス茶(蓮茶)とはどんなお茶ですか?

蓮の香りや成分を生かしたベトナムの伝統的なお茶です。もっとも有名なのは、緑茶に蓮の花の香りを移した高級茶で、清らかな香りが特徴です。ほかに、蓮の葉や実を使ったノンカフェインのお茶もあります。おもてなしや贈り物に使われてきました。

ハス茶はノンカフェインですか?

タイプによります。緑茶に蓮の香りを移したハス茶は、緑茶由来のカフェインを含みます。蓮の葉や実だけでつくられたお茶はノンカフェインです。夜に飲みたい場合やカフェインを控えたい場合は、葉や実のタイプを選ぶとよいでしょう。

ベトナムのハス茶が高級なのはなぜですか?

わずかな茶葉に香りをつけるためにたくさんの蓮の花を使い、すべて手作業で香りを移すからです。とくにハノイの西湖でとれる蓮は香りが豊かで、これを使ったハス茶は最高級とされます。手間と希少な原料が重なり、価格も高くなります。

ハス茶のおいしい入れ方は?

緑茶ベースのハス茶は、少し冷ました80度ほどのお湯で2〜3分蒸らすと、渋みを抑えて香りを引き出せます。茶葉のものは2煎、3煎と楽しめます。蓮の葉や実のお茶は、やや高めの温度でじっくり入れると香ばしさが増します。砂糖は加えず香りを味わうのが現地流です。

ハス茶はお土産に向いていますか?

ベトナム土産の定番です。手軽に配るなら個包装のティーバッグ、特別な贈り物には缶入りや箱入りの高級茶葉が向いています。カフェインを気にする相手には、ノンカフェインの葉や実のお茶を選ぶと喜ばれます。

まとめ|香りで楽しむベトナムのハス茶

ベトナムのハス茶(蓮茶)は、蓮の清らかな香りをまとった伝統のお茶です。緑茶に香りを移した高級タイプと、蓮の葉や実を使ったノンカフェインのタイプがあり、用途で選び分けられます。ハノイ西湖の蓮を使った高級ハス茶は、手間と希少さから贈答用に喜ばれます。少し冷ましたお湯で入れれば、香りをいっそう楽しめます。お土産にも、日々のくつろぎにも合う、ベトナムらしい一杯です。

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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