茶(ベトナム茶)

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概要

ベトナムは世界第7位の茶生産国で、年間生産量は約18万トンの乾燥茶葉です。緑茶、紅茶、烏龍茶、蓮花茶など多様な茶が生産されており、栽培面積は約13万ヘクタールです。ベトナム茶の歴史は1,000年以上に遡り、特に北部山間地域には樹齢数百年の古茶樹が現存しています。

栽培地域・産地

タイグエン省はベトナムで最も有名な茶産地で、高品質な緑茶の産地として知られます。フート省も伝統的な茶産地です。南部のラムドン省(ダラット高原)では、涼しい気候を活かした烏龍茶やアティーチョーク茶の生産が行われています。ハザン省やイエンバイ省の古茶樹から作られるシャンツイエット茶も注目されています。

栽培方法・収穫期

茶の収穫期は4月から10月にかけてで、春茶(4〜5月)が最も品質が高いとされます。年間5〜6回の収穫が可能で、手摘みと機械摘みの両方が行われます。タイグエン省の緑茶は独特の釜炒り製法で加工されます。近年はGAP認証の取得やオーガニック栽培への転換が進んでいます。

輸出・市場動向

ベトナム茶の年間輸出額は約2.5億ドルです。主要輸出先はパキスタン、台湾、ロシア、中国です。輸出量の約60%が紅茶で、残りが緑茶とその他の茶です。高品質スペシャルティ茶のブランド化が課題で、産地ブランドの確立による付加価値向上が図られています。

日本との関わり

日本はベトナム茶の輸入量は限定的ですが、蓮花茶(ロータスティー)やジャスミン茶は日本の茶愛好家の間で人気があります。また、日本の緑茶栽培技術をベトナムに移転するプロジェクトも実施されており、抹茶原料用碾茶の試験栽培がラムドン省で行われています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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