米(ベトナム米)

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概要

ベトナムは世界第5位の米生産国であり、世界第3位の米輸出国です。年間生産量は約4,300万トンに達し、うち約600〜700万トンを輸出しています。米はベトナムの農業の根幹をなす作物であり、国土の約740万ヘクタールで稲作が行われています。近年はST25など高品質香り米の開発で国際的な評価を獲得しています。

栽培地域・産地

ベトナム最大の米産地はメコンデルタ地域で、全国生産量の約55%を占めます。特にアンザン省キエンザン省ロンアン省ソクチャン省が主要産地です。メコン川の肥沃な沖積土壌と豊富な水資源が大規模な稲作を可能にしています。紅河デルタも重要な米産地です。

栽培方法・収穫期

メコンデルタでは年3作が可能で、ほぼ通年にわたって収穫が行われます。冬春作(12〜3月)が最も収量が多く、夏秋作(5〜8月)、秋冬作(9〜11月)と続きます。近年は高品質品種への転換が進み、ST25(2019年世界最優秀米賞受賞)やジャスミン85などの香り米の作付けが拡大しています。機械化も進み、コンバインの普及率はメコンデルタで90%以上です。

輸出・市場動向

ベトナム米の主要輸出先はフィリピン、中国、アフリカ諸国、インドネシアです。2023年の米輸出量は約800万トン、輸出額は約47億ドルと過去最高を記録しました。高品質米の輸出単価向上が進み、平均輸出価格はトン当たり600ドル以上に上昇しています。

日本との関わり

日本はベトナム米の輸入量は限定的ですが、加工用米や業務用米として一定量を輸入しています。また、日本の農業技術協力が稲作の品質向上に貢献しており、日本品種の試験栽培も行われています。JICA等による農業技術支援プロジェクトも継続的に実施されています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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