ソンラ省

ベトナム語名 Sơn La(ソンラ)
面積 14,174 km²
人口 約130万人
省都 / 中心都市 ソンラ市
気候 高地の亜熱帯気候。年間平均気温21℃。昼夜の寒暖差が大きい。
HCMCからのアクセス ハノイから車で約5〜6時間(約300km)
目次

概要

ソンラ省はベトナム北西部の山岳地帯に位置し、近年「北部のフルーツバスケット」として急成長を遂げている注目の農業省です。標高500〜1,000mの高地に広がり、昼夜の寒暖差が大きいため、果実の糖度が高くなるのが特徴です。

タイ族、モン族をはじめとする少数民族が人口の8割以上を占め、伝統的な焼畑農業から近代的な果樹農業への転換が急速に進んでいます。2010年代以降、マンゴー・ロンガン・アボカドなどの果樹栽培面積が爆発的に拡大し、ベトナム農業の成功事例として注目を集めています。

農業の特徴

ソンラ省の農業革命は、2015年頃から本格化しました。従来のトウモロコシ・キャッサバ中心の低収益農業から、高付加価値果樹への転換が進み、農家所得が大幅に向上しています。2023年時点で果樹栽培面積は約82,000ヘクタールに達し、マンゴーだけで約20,000ヘクタールを占めます。

アラビカ種コーヒーの産地としても急成長しており、標高800m以上の高地で栽培されるスペシャルティコーヒーは国際的な品評会でも高評価を受けています。ソンラコーヒーは「ベトナムコーヒーの新しい顔」として、中部高原のロブスタとは異なるポジションを確立しつつあります。

主要農産物

マンゴー(約20,000ha)、ロンガン、アラビカコーヒー(スペシャルティ)、アボカド、梅・桃、マカダミアナッツ、サトウキビ、トウモロコシ、茶

課題と展望

課題は物流インフラの未整備です。ハノイまで車で5〜6時間かかるため、鮮度が命の果物の輸送コストが高くなります。高速道路の建設や冷蔵車の普及が急務です。また、少数民族の若年層の都市部流出も問題となっており、農業の魅力を高める取り組みが必要です。一方、有機農業やアグリツーリズムの可能性が大きく、サパ(ラオカイ省)に続く観光農業の目的地としてのポテンシャルがあります。

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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