スターアニス(八角)

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概要

スターアニス(八角、大茴香)はベトナム北部の特産品で、中国に次ぐ世界第2位の生産国です。年間生産量は約2〜3万トンで、独特の星形の果実から採れる強い甘い香りが特徴です。料理用スパイスのほか、インフルエンザ治療薬タミフルの原料シキミ酸の供給源としても重要です。

栽培地域・産地

ランソン省がベトナムのスターアニスの主要産地で、全国生産量の約80%を占めます。中国国境に近い石灰岩地帯の山間部で栽培されており、野生のスターアニスの木も多く自生しています。冷涼な気候と霧の多い環境が精油含有率の高い高品質なスターアニスを育みます。

栽培方法・収穫期

スターアニスの木は成長が遅く、定植から6〜8年で初結実し、15年以上で本格的な生産量に達します。収穫期は8月から10月にかけてで、果実が緑色から褐色に変化し始めた頃に手摘みで収穫します。収穫後は天日乾燥し、等級選別を行います。1本の成木から年間30〜50kgの乾燥果実が採取できます。

輸出・市場動向

スターアニスの年間輸出額は約1.5億ドルです。主要輸出先はインド、EU、アメリカ、日本です。シキミ酸抽出用としての需要も安定しており、製薬原料としての取引も重要です。近年はオーガニック認証スターアニスの需要が高まっており、高付加価値市場への参入が進んでいます。

日本との関わり

日本ではスターアニスは「八角」として中華料理のスパイスとして利用されています。ベトナム産八角は日本の主要な供給源の一つで、製薬原料としても輸入されています。日本の五香粉の原料や、角煮・ルーロー飯などの調味料として一般家庭での使用も拡大しています。

参考情報

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この記事を書いた人

京都で食品ブランドを運営しながら、これまで乾燥野菜や野菜パウダーなど、素材の魅力を活かした商品づくりに携わってきました。現在はベトナム在住2年目で、現地ではコーヒーの生産現場にも関わり、栽培から加工、味づくりまで一貫して学んでいます。毎日の暮らしの中で、安心して楽しめる食品を届けたいという思いから、生産背景や作り手の顔が見える商品を大切にしています。日本とベトナム、それぞれの食文化の魅力を活かしながら、日常にちょっとした豊かさを届けることを目指しています。

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