NÔNG NGHIỆP VIỆT NAM — TẠP CHÍ NÔNG NGHIỆP ĐÔNG NAM Á

フエのシベリアチョウザメ、育苗の生存率63.3%で稚魚1万尾を池に入れた

フエ市A Lưới 1社A Nôr村で、ホー・タイン・フオン(Hồ Thanh Phương)氏がシベリアチョウザメ(cá tầm Siberi)を育てている。ベトナムの水産専門誌Tạp chí Thủy sản Việt Namが2026年10月12日に出した記事は、現在の養殖場を3槽、水温21〜25度、放養密度10尾/平方メートルと書いた。2019年にフエ市農業普及センターの資金支援と技術移転で始まった、同市で最初のチョウザメ試験養殖である。日本の輸入側が見るべきは、この規模で何が固まり何が固まっていないかだ。本文の円換算は1円=約163ドン(2026年10月12日のレート)で計算している。

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2021年の5池600平方メートルが、いまは3槽に絞られている

同じ農家は2021年8月にも報じられている。当時の住所はトゥアティエン・フエ省A Lưới県ホンキム(Hồng Kim)社で、A Nor滝の渓流水を自然流下で引き、最初は約1,000尾、2021年の作では5池・約600平方メートルに約2,000尾を入れていた。稚魚代は100%、飼料は70%を省の農業普及センターが負担し、技術指導の職員も入っていた。放養から7か月で平均1.4〜1.7キロ、前の作では10キロに達した個体も出ている。

その農家が2026年には3槽になっている。池の数が減ったこと自体は後退の証拠ではない。水産誌は初期の難所として、ろ過装置、給水システム、非常用電源、稚魚の輸送の4つを並べている。冷水魚は流水が止まれば短時間で落ちるので、非常用電源と換水が確実に回る槽数まで絞るのは筋が通る。買い手が拾うべきは7年たって残った槽の数のほうだ。

住所が変わったのは移転したからではない。2025年7月1日に県レベルの行政単位が全国で廃止され、旧A Lưới県の18単位が5つの社に再編された。ホンキム社はホントゥイ、ホンヴァン、トゥンソンと合併してA Lưới 1社になっている。産地証明や過去の支援実績をさかのぼるとき、同じ園地が別の住所で出てくる。

稚魚はダラットから50グラムで届き、育苗の生存率は63.3%だった

種苗はラムドン省ダラットから入る。体重約50グラム、全長15〜20センチの状態で中部高原から中部の山間まで運ぶ。生きた稚魚の輸送が初期の難所に挙がっていたのは、この距離のためだ。

この依存を外そうとしているのが、フエ市農業普及センターの事業「科学技術の応用によるフエ市山間部の各社でのバリューチェーン型チョウザメ育苗・養殖モデルの構築」である。農業環境紙Nông nghiệp và Môi trườngが2026年8月11日に伝えた内容では、A LướiとNam Đôngの3地点に育苗150平方メートル、養殖1,500平方メートルを置き、育苗段階で生存率63.3%、平均体重53.6グラム、稚魚19,000尾という結果を出している。養殖農家側の生存率は70%で、2026年には1万尾を入れた。技術は水産養殖研究所1号の冷水魚研究センターから入っている。

育苗の63.3%という数字は、この産地が試験の域を出られるかどうかの分かれ目にある。人民報が2020年に伝えた全国会議の内容では、ラムドンとラオカイの種苗施設が約300万尾を生産して国内需要の6割前後を満たす段階で、受精卵か稚魚を海外から入れて育てる方式が残っていた。孵化率80%、稚魚から種苗への生残率60%が当時の研究値である。A Lướiの63.3%はその生残率と同じ水準にあり、つまり育苗の歩留まりは全国の研究値に並んだところまで来ている。種苗を手元で作れるかどうかで原価が動く構図は品目をまたいで共通で、20年かけてボントゥオンの人工繁殖を確立した親子が月50万尾の壁は餌にあると語った事例と、ぶつかっている壁の位置は近い。

水温21〜25度の池は、適地が1.5度分狭まった国の中にある

チョウザメは冷水魚で、溶存酸素が高く温度の振れ幅が小さい水を要求する。A Lướiの養殖場は渓流水をろ過して21〜25度に保ち、毎日換水して残餌と不純物を抜いている。注意して見たいのは21〜25度という幅そのものだ。

ベトナムの冷水魚養殖はラムドン、ラオカイ、ソンラ、ライチャウという標高の高い地域が軸になってきた。そのうちラオカイ、ラムドン、ソンラでは導入以降に水温が約1.5度上がり、養殖できる範囲が狭まっていると人民報は書いている。冷水魚全体の生産量は2020年に約4,000トンで、2007年からの伸びは68%、事業は25省に広がった段階だった。年2〜3作を回せているA Lướiの現状は、冷水魚としては上限寄りの水温で成立していることになる。

北部の既存産地が温度で上限に当たるなら、中部の山間でまだ使える渓流がどこに残っているかを先に把握した側が調達で有利になる。A Lướiの試験養殖が7年続いた事実は、同じ標高帯の他の社へ広げる根拠に使われる。事業の方針にも、条件の合う地域への拡大と集中養殖地域の形成が書かれている。飼料の側では、国内産がチョウザメ用需要の9割を賄える段階に入り、キロ5,000〜6,000ドン(約30〜37円)安いという試算も2020年の時点で出ていた。産地が南に伸びるときの原価は、この国内飼料がどこまで届くかで変わる。

押収512キロの評価額は7,000万ドン近く、キロ約14万ドンの魚が流れていた計算になる

2021年の報道では、フオン氏のチョウザメはキロ25〜30万ドン、約1,530〜1,840円で売れていた。人民報が同時期に示した全国の販売価格はキロ20〜25万ドン、約1,220〜1,530円で、山間の直売は国内平均のやや上に付く。

この価格がどう守られてきたかには経緯がある。2021年3月、商工省の市場管理総局が文書第488号で全国の市場管理局にチョウザメの流通と輸入の点検強化を指示した。国家389指導委員会の3月5日付文書を受けたもので、中国と国境を接するランソン、カオバン、クアンニン、ハザン、ラオカイでは国境警備隊と税関と組んで輸入魚を調べるよう求めている。ラオカイでは中国産チョウザメの摘発が続き、書類を示せない外国産貨物400キロ、中国産512キロで評価額約7,000万ドン(約43万円)という事例、行政罰金4,000万ドン(約24万円)という事例が記録された。

512キロで7,000万ドン近くを割り戻すとキロ約13万7,000ドン、約840円になる。フオン氏の売値のおよそ半値で、下限のキロ25万ドンに対しても55%ほどの水準だ。安い輸入魚と国産の区別がつかない状態が、産地側に原産地の証明を求めさせた。A Lướiに入ったQRコードの履歴管理、製品ラベル、養殖環境の計測機器は、輸出のための装備ではなく、国内でこの価格を守るための装備という位置にある。

日本側がA Lướiで確かめるのは魚ではなく、QRの中身と槽の履歴になる

日本の輸入業者や食品メーカーが今期このニュースから取れる手は限られる。年3〜5トン(水産誌が報道引用として記す数字)では日本向けのロットは組めないし、A Lưới側の加工計画も燻製と冷凍の製品化、農場見学と食事体験を組み合わせた観光という段階にとどまる。

それでも早い段階で確かめておく値があるのは、QRコードで追える養殖記録と環境計測のデータが、普及センターの事業として最初から入っている点である。ベトナムの産地で日本の買い手が実際に見てきたのは園地の看板ではなく記録のほうで、収穫40日前に農薬を止めたライチ園に日本の買い手が何を確かめに行ったかという例が示したのも、記録が商談の入口になるという順番だった。チョウザメなら、水温ログ、毎日の換水記録、投餌量、斃死率がどの粒度で残っているかを聞くのが先になる。槽が5から3に変わった7年分の履歴が残っているなら、この産地が3トンから30トンに伸びたときの判断がそれだけ早く出せる。

飼料も確認項目に入る。ベトナムは養殖飼料の認証取得でASC飼料認証の工場数が世界最多の15工場に達しているが、冷水魚用の飼料がその中に含まれるかは別に確かめる話だ。欧州から入れてきた飼料を国内産にいつ替えるのか、替えたとき原価と身質がどう動くのかは、将来の見積もりの土台になる。

日本国内の供給側も押さえておく。チョウザメ養殖とキャビア製造は宮崎県が中心で、ジャパンキャビア社は宮崎県内で養殖した魚だけを使うと説明している。国産が立っている品目に安い輸入魚を足す構図ではなく、燻製や冷凍の加工品としてどの売り場に置くかという話になる。A Lưới側が燻製と冷凍を先に挙げているのは、その点では向きが合っている。フエ市の事業が狙う「A Lướiのチョウザメ」という産地名が近代流通に乗るかどうかは、3槽で積んだ記録が次の農家に移植できるかで決まる。

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Author of this article

While running a food brand in Kyoto, I have worked on products that bring out the appeal of ingredients, such as dried vegetables and vegetable powders. I am now in my second year living in Vietnam, where I am also involved in coffee production on the ground, learning the whole process from cultivation to processing and flavor development. Out of a wish to deliver foods people can enjoy with peace of mind in everyday life, I value products whose production background and the faces of their makers are visible. Drawing on the appeal of both Japanese and Vietnamese food cultures, I aim to bring a little richness to daily life.

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