南北に広がり北は冬は涼しく、春頃にかけては暑い。一方で、南部は年中常夏でスコールが降り注ぐ、いわゆる南国。そんなベトナムに関わるメディアを始めようと思ったきっかけは、日本との違いである。
初めまして、小島怜と申します。私は大学時代に農業地理学を学んだのちに、京都で規格外野菜を使った乾燥野菜事業「OYAOYA」を起業し、2022年に法人化して株式会社Agritureに。そして2023年に事業売却。その後、ベトナムとインドにわたり食品の調達で各地の農業現場を回りました。それらの活動の中で、ベトナムの農業には大きなポテンシャルがあると思い、とりあえず本メディアを立ち上げました。
最終的には事業として行なっていきたいので、当面は下記のことを実施予定です
- ベトナムコーヒーを使ったお土産販売と輸出
- メコン川流域の品目を使った商品開発
- 農業に関わることでの、駐在代行 など
- 食品加工の製造所立ち上げやOEMマッチング:日本ではOEMまとめサイトしています
ベトナムにおける農業
ベトナムの人と話していると、北部出身の人は貯金をして、南部の人は貯金をしないということを聞いたことがあります。深掘りをすると南部は、年中温暖な気候なのでフルーツが多く取れて食料に困らないことからそのような価値観が形成をされたと聞いたことがあります。
実際、私は友人がいる関係でベトナム南部の、Ben Tre(ベンチェ)やTra Vinh(チャビン)というエリアに訪問する機会が多くありました。南部の経済としてあるホーチミンから1時間程度進むとココナッツの木が生い茂り、いかにも南国の景色が広がります。

フルーツ天国のベトナム
ココナッツから始まり、ドラゴンフルーツ、グアバなど日本ではあまり見かけないフルーツを見る機会もあります。都市部のスーパーでも、スイカひと玉で30-50kVND(200-300円)や、バナナは10本前後で100円前後とまあまあお買い得です。それらは南国のエリアから運ばれてきて消費地に輸送をされます。
聞いた話では地域に品目ごとの団体があり値段を決めて一括で販売する小さな農協のような形式で流通の最適化がされているとのこと。農家のもとを訪れてもビジネス的に農業をしている雰囲気はあまり感じられず、自らの土地でフルーツを栽培しているような雰囲気でした。
ちなみに、ベトナム人はフルーツをそのまま食べるのが好きなので、加工したフルーツ製品は好まないらしい。
SokFarmという新しい農業形態
一方で、Tra Vinh地域でメコンデルタの塩害により収益が安定しないココナッツ産業に対して、取り組みをしているSokFarmというスタートアップがあります。気候変動や塩害の影響で収穫量が大きく減少し、農家の収入が不安定になるメコンデルタ地域。その課題に対し、Sokfarmはココナッツから取れる花蜜を商品開発を通じて、付加価値をつけた新たなビジネスモデルを確立しました。樹木を伐採せずに毎日採取できる花蜜は、気候変動の影響を受けにくく、通年で安定した収入源となるだけでなく、ベトナム国内で安価に売られているココナッツとの差別化が計れています。また、農家と連携して採取から加工・販売までを一貫して行うことで、環境負荷を抑えながら地域経済の持続可能な発展を支えています。
作物が豊作なベトナムですが、気候変動や流通の課題による被害はどの地域も一定あるものと思います。それらをSokfarmのような企業が解決をしていくビジネスは、ベトナムならではの可能性を秘めていると私は考えています。
ベトナムといえばカカオやコーヒー
2025年9月に日本とベトナムの間で署名された「日ベトナム農業協力中長期ビジョン」には、具体的かつ大規模な社会実装が記載されており、先ほどのメコンデルタでの塩害被害や、スマート農業の実装、農業関連インフラの整備など今までの延長で投資が継続される旨が記載されています。
その中でも、ベトナムで取れて日本で消費が多いものは、面白いと感じています。
以前日本でブレンドコーヒーの裏面パッケージを見る機会がありました。以前はエチオピアやブラジル表記だったのが、最近はブラジル・ベトナム表記へ変わっていました。そして、カカオの高騰によりベトナム産への代替など、日本と近いベトナムはポテンシャルを秘めた生産地でもあるのです。これらの動向は今後も注力して追っていこうと思っています。
特にまとまりのない文章ではありますが、ベトナムは農業国でありつつも気候変動などによる課題が今後出てくると思われます。また、輸送コスト等で産地シフトが起こり日本から近いベトナムは恩恵を受けやすくもあり、国内の成長とともにASEANの重要な国になることでしょう。そんなベトナムの農業についてネットの情報だけでなく、現地での取材や事業を通じて得たことを本メディアで発信をしていきます。
何かあればお気軽にお知らせください

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